日高火防祭本祭まで約1か月と迫り、まちの中で神巳来のポスターを多くみかけるようになりました。このポスターを作成するにあたってのコンセプトや経緯など、制作秘話をちょっとだけご紹介します。
はじまりは、"ぼくらにしかできないことをやろう"という想いからだった。
ポスターは祭りをワクワク期待させるためのとても重要な広告ツールだ。
"このまちでそれぞれの暮らしを営むぼくらが、この厄年という機会に一堂に会して、協力して祭りを作り上げ、みんなで楽しく踊って、このまちを盛り上げるて行くんだ"
というぼくらの想いがストレートに伝わるものにしたかった。
ポスターに求められる条件は、
・想いが伝わること
・わかりやすいこと
・目を引くこと
・祭りの雰囲気が出ること
・春らしいこと
・水沢らしいこと
などなど
最初にぼくらが持ち寄ったデザイン案は30以上。そのなかから徐々に絞り込んでいった。最後に残ったものが、この桃色と水色の景色の中でぼくらが並んで意気込むデザイン。
統一感のない服装は、このまちで普段それぞれの分野で働いているワークスタイルを表し、"私たち、踊ります!"の大きなキャッチフレーズで、みんながまちの活性化という一つの目標に向かって走り出す勢いを表した。"こんな人たちが祭りに出てるんだ!、面白そう!"と感じてもらえたら嬉しいし、"この人知ってる!、じゃあ観に行こうかな!"と思ってもらえたらもっと嬉しい。
顔写真だけじゃ伝わりきれない想いは、手書きのメッセージにして散りばめた。
桃色は奥州市の花である"桜"と春をイメージし、水色は奥州市を流れる雄大な北上川をイメージした。
制作中は、"伝統を蔑ろにしていることにならないか"、"リクルートのポスターみたいにとられないか"とかいろいろな心配の声もいただいたが、それでもぼくらのスタイルを貫かせてもらった。
まちで張り出されてから、"例年と違うね。。でもこっちのほうがいいね"というありがたお言葉が聞こえてきて、とても嬉しく感じている。
"伝統は時代に合わせて進化させて引き継いでいくことでつくられていく"
ポスターだけでなくぼくらの踊りで、新しい水沢と新しい伝統を感じてもらえたら、これほど嬉しいことはない。